大学進学後の進路変更

三月で卒業した東大生スタッフから皆さんへのメッセージです。

早いもので、私がこちらのスタッフとしてみなさんのご相談を受け始めてから6年が経ちました。

実は私は1度東京大学を卒業した後にどうしても獣医になる夢を捨てきれず、再度東京大学に入り直した人間です。
周りの友人達からは「早く働けよ(笑)」とか「暇なんだから飲み会の幹事やれよ(笑笑)」など好き放題言われておりました。この度、無事に卒業にこぎつけることができてほっとしております。

私がみなさんにお伝えしたいことは、大学に入ってからでも、それこそ社会に出てからでも、進路を変更することは可能だということです。

みなさんの中には(特に受験生のかたは)、自分の進路に絶対的な決意を持っている方ばかりではなく、将来像を見据えられないまま大学に入学する方もいらっしゃることでしょう。

私はどちらでもよいと思います。大学に入っても自分の進路が変わらず、志望した企業に就職したり、興味のある分野で研究者になる方は、それもよいでしょう。
一方で大学入学後、文系から理系に、理系から文系に興味が変わる方は少なからずいらっしゃいますし、私は変えてよいと思います。
もっと極端な例を挙げれば、社会人として働きだしてから別の職種に変わることも可能です。自分の強い気持ちがある限り、進路の変更においてはできないことの方が少ないかもしれません。

ただし「やり直し」をするということは、ある程度のリスクを背負うことになる点、注意が必要です。
もし大学でカリキュラムをやり直すために留年したり、あるいはそもそも大学に入り直す場合、経済的な問題が生じます。
実際に私も2回目の大学生活においては、周りの経済的な援助を一切断ち切って、アルバイトをしながら必死にお金を工面しました。また、社会人として働く時期が遅れるため、同期の仲間よりも出世が遅れたり、生涯賃金が下がってしまうでしょう。

「あのときあの道に進んでいたら、今は違ったかもしれないのに」という思いをずっと引きずって送る人生は、何とももやもやするものです。

私は「やり直し」を選択しましたが、それがすべての人にとって幸せにつながるとは限りません。ただ、私はみなさんにいろいろな形の「やり直し」が可能であるということはここでお伝えしておきたいのです。
「やり直し」を行う場合はメリットとデメリットを慎重に勘案し、強い決意を持って行って下さい。

みなさまがより良い人生を送れることを、心からお祈りしております。

(農学部 K.K)