漢文の質問です。口語訳で漢文中に書かれて無い文が出てくる場合があるのはどうしてですか?

「燕雀安知鴻鵠之志哉」の口語訳を調べたら「つばめやスズメのような小さい鳥にどうして白鳥のような大きい鳥の気持ちが理解できようか、いや理解できない」とありましたが、この「いや理解できない」の部分の漢文はないですよね。どうしてこんな訳になるんでしょうか。

まず、自分で口語訳を調べた点はとても良いですね。この漢文は「反語文」と言います。

反語形とは「疑問の形を借りて、その文とは反対のことを表現する句法」のことです。
質問の文を見ていくと…
燕雀安知鴻鵠之志哉。(燕雀安くんぞ鴻鵠之志を知らんや。)

ここでは「安-哉」の組み合わせが含まれています。
この組み合わせ(ペア)が「いや理解できない」という意味を表しています。

このような決まった組み合わせを句法と言いますが、これはとにかく覚えるしか方法はありません。

何ゾ-ンヤ
安クンゾ-ンヤ
誰カ-ンヤ
豈ニ-ンヤ
独リ-ンヤ

この-にあたる部分のところに

  • 否定(打消)の漢字がない時 → 「-だろうか、いや-でない」と否定文になります。
  • 否定(打消)の漢字がある時 → 「-ではないだろうか、いやーである」と肯定文になります。

さらに共通して文末が「-ンヤ」という形になっています。これが反語の特徴です。

「ンヤ」を見たら「反語だ!」と反射的に対応できるようになりましょう。

漢文は覚える事項がほかに比べて少ないので集中して学習すれば短時間で得点力をUPできます。

頑張っていきましょう!

(経済学部 S.H)